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腕時計と私 1 2
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時は金なり
私は現在時計屋です。(当たり前か・・・)
腕時計に対する思いは人一倍だと思っていますが、こうなったのもある事件がきっかけでした。
今から20年ほど前の話です。
当時私は「贈答品会社」のセールスをやっていました。
ある日新規のお客さんから、「景品を買いたいので見積もってほしい」と電話があり、ある喫茶店で待ち合わせる約束をしました。
その頃の私は腕時計を付ける習慣がなく、車の時計で時間を確認する程度で、要するに時間には、けっこうルーズでした。「だいたい」で動いていましたので、お客さんの指定時間に遅れることはしょっちゅうだったのです。
そして、その日もその調子で30分の遅刻・・・
当然、もうその人はいませんでした。
夕方会社に戻ると上司から、「おまえ、今日約束をすっぽかしたろ」と怒鳴られました。
「はい」と答えると、「あの人は○○会社の専務だ!」というのです。
その「○○会社」というのは地元でも名前の通った宝石の販売店で、お得意さんには、かなり高価な景品を出す店だったのです。
当然のことながら、取引は中止、二度と連絡はありませんでした。
専務の話によれば、今回契約は300万円程度の取り引きだったろうと、大声で怒鳴られました。
セールスマンは毎月のノルマが決められていて、ノルマの達成率によってボーナスも決まるところがありましたので、その年の年末のボーナスはもちろんゼロ、毎日のようにイヤミを言われるようになってしまい、会社にはいづらい雰囲気が漂い、結局依願退職をせざるを得なくなってしまったのです。
結局、自分が時間にルーズなことが、すべての原因だったわけです。
昔から「時は金なり」という言葉がありますが、このときほどこの言葉を実感したことはありません。
それからというもの、とにかく時間には正確になろうと腕時計を新調したことは言うまでもありません。
と、いうわけで、こうして私と腕時計との付き合いが始まったというわけです。
青春と腕時計
20代も終わろうというころの話しです。
ある日友人が知り合いの女の子の見舞いに行くので一緒に行こうというので付いて行ってみました。
何とその人は、余りにもステキな人ではありませんか!
自分のタイプにピッタリの人でした。
扁桃腺の手術で入院しているらしく、大した病気でもないので、友達と1時間ほど、病室でわいわいと騒いできました。
数日が経った頃、その子から突然電話があり、また会いたいと言ってくるではありませんか! 中略
こうして彼女と私は付き合うようになったのですが、ある日彼女がこんなふうに言っていました。
お見舞いに来てくれた時、すごくオシャレな時計をしていたので私に興味がわいたと・・・
特に意識をして変わった時計をしていたわけではなかったのですが、私は安い時計を4 5本持っていて、場面に合わせて付け替えたりしていたのですが、まさかこんな見方をされているのかと驚きでした。
確かに、いつも同じ時計を付けている人がほとんどですから、こんな事で目立つ事ができるのかと感心したのです。でも、見てる人は見ているものですね。
その後、時計にどんどん興味が湧いてきたことは言うまでもありません。
私の自論ですが、値段の高い時計を後生大事にしているよりも、安い時計を何本も持っているほうが利口なのではないでしょうか?
もちろん、時計を変えたからといって彼女や彼氏ができるものではありませんが、時計からその人の人柄を察することもできてしまうということです。
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